先日の旅行で使用した中華製アクションカメラの『Hawkeye Firefly 8SE』ですが、撮影した動画などを編集していて見えてきた反省点などをメモしていきます。筆者はスノーボードの撮影が主目的のため、このままシーズンインする前に打開策について考えてみました。
反省点編
手ブレ問題
6軸手ブレ補正が搭載されている『Firefly 8SE』なのですが、運転時の記録用としては、ほぼジンバルがいらないレベルの補正が効いていると思います。以下の動画は運転時の撮影動画です。
運転時は問題無いのですが、歩いているシーンとなると話は違ってきます。
歩いている場合はカバーしきれない揺れが発生しており、このあたりはアクションカメラでの撮影自体が初めてという事もあり、撮影を意識した歩行ができていなかった部分も少なからずありました…
上の動画は以下の記事でも紹介しているネックマウントを使用して撮影していましたが、首にかけているだけなので体が左右にブレると首を支点にしてカメラが振り子のように左右に揺れ、そのブレを拾ってしまうんでしょうね。
検討している主な撮影方法は「体や頭に取り付ける手ぶらスタイル」のため、この様子だと胸、肩などにベルトを通して体に固定して撮影するタイプのマウントを利用してもブレは残りそうだったため、個人的にはもう一歩改善を行う必要がありそうです…
撮影時の音の問題
こちらも予想していたよりかは問題無いレベルでした。
上記の歩いている状況を撮影した動画の「大正池~田代橋」区間(最初の川越えまで)は内部マイクを利用しており、少々籠もった音ですが、『Firefly 8SE』はGoProと同様に外部マイクが利用可能なので、外部マイクを使用する方法で改善できそうです。
河童橋以降については『Firefly 8SE』本体に同梱されていたクリップ付きのピンマイクを利用しており、実際に籠もったような音は解消されましたが、今度は歩くたびにマイクが服などと接触して発生したスレ音が発生してしまいました…
胸元にあるカメラの近くに固定する場合は、ザックベルトや補助ベルトぐらいしか無く、こちらも歩くたびにマイクがベルトやアウターと擦れてしまい、その音を拾ってしまっているようですね。
付ける場所を間違えなければこのようなスレ音も解消できると思いますが、できればカメラ本体に取り付けられるような仕組みを目指していきます。
ちなみに旅行中にピンマイクを紛失してしまったので、どのみちマイクは追加購入が必要です。意外と小さいので紛失はしやすいかもしれないです…
この記事トップにある画像が『Firefly 8SE』本体を含めた全同梱品の一覧ですが、左上の結束バンドの下にあるのがピンマイクです。この大きさなので無くすときは一瞬で無くしますね…
打開策編
ブレ問題の解決に向けて
繰り返し動画を見て検討しましたが、やはり電動ジンバルが必要になってきますね。値段の問題もありますが、最近は手の届く安価なジンバルも揃ってきたので購入を検討していきます。
手に持って撮影を行う場合は腕がある程度急激なショックを和らげてくれるので6軸補正でも見れる映像が撮影できると考えられますが、カメラを体に固定した状態での撮影となるとブレブレの映像となることは必死になりそうです。逆に臨場感が出ていいかもしれませんがブレが酷すぎて使えない映像ばかりが撮れてもしょうがないので…
という事で体に固定することを考え、手持ちタイプではなく、ウェアラブルタイプのジンバルを検討してみました。いざとなったらミニ三脚を接続して手持ち撮影に切り替える事もできますしね。
比較対象は以下の2機種となりました。
Zhiyun Rider-M
Feiyu Tech WG2
如何にも激選の2機種という言い回しですが、まともな情報が揃っているウェアラブルジンバルが上記の2機種しか無いというのがあります。
簡単に2機種の特徴を記載するとRider-Mはジンバルの台座部分サイズが小さく、体に備え付ける場合は固定部からの距離が短く安定しやすいという利点があり、一方で『WG2』は水深5mで5分間を耐える生活防水対応ということでスノースポーツなどで多少雪などが本体に付着しても心配する必要はあまり無いという特徴があります。ただし、『Firefly 8SE』には防水性能が無いため、そこは別途解決方法を模索する必要がありそうです。
バッテリーについてはRider-Mが交換可能なバッテリー、WG2は交換こそできないもの、USB給電を行いながらの使用が可能です。ただしUSB給電中は接続コネクタ周りが露出するため防水性能が失われます。
Rider-Mについては今年(2018年)の6月頃にはAmazon.co.jpで16000円程まで値段が下がり、底値とされていましたが製造中止となり次第にプレミア化、2018年10月現在では値段が上昇傾向です。
海外通販サイト等も確認してみましたが、ほとんどが品切れ、在庫があったとしてもそこまでの割安感は感じられない、もしくは既に売り切れ、掲載終了しているといった状況でした。
一方『WG2』については発売を継続しているので海外通販サイトなどでも引き続き確認する事が出来、ここは防水性能も加味して『WG2』を選ぶ事にしました。
Feiyu Tech 『WG2』を求めて
購入にあたり、ひとまず国内のAmazon.co.jpや楽天等を探していましたが、海外通販サイト『TOMTOP』でセールが行われおりAmazon.co.jp等の売価の36000円から半値近い18000円程で販売されていたので迷わず注文しました。TOMTOPは元々Feiyu Tech製の商品が他の海外通販サイトより安かったりするのでセールが重なると圧倒的な安さになるみたいです。
海外通販サイトは返金問題や発送の遅れはよくある事なので支払いには必ずPaypalを利用して支払いを行います。今回もPaypalでの支払いが完了して発送を待っていましたが、注文から1週間経過してもステータスが“発送前”から変化せず……このまま発送を待っていても埒があかないのでサポートにメールで発送状況の問い合わせを行うことに。
実はこの時、TOMTOPから既にメールで連絡が入っていましたが、迷惑メールフォルダに振り分けられており、気が付いていませんでした(笑)サポートからの返信メールは迷惑メールフォルダに振り分けられる事無く、普通に受信されたため、こちらはすぐに気づく事ができました。
サポートからは以下のようなメールが帰ってきました。
「申し訳ないのですがご注文の『WG2』は売り切れてしまいました。更に製造中止のため、他の商品に変更して発送しますか?もちろん、差額分は返金しますよ。」※要点意訳です。
『Rider-M』に続いて『WG2』も製造中止か…
これはアクションカメラ向けのウェアラブルジンバル自体が世代交代、もしくはこのまま消滅してしまう時期に差し掛かったのかもしれないですね…
『WG2』はTOMTOPの中国倉庫とアメリカ倉庫に在庫がありましたが、日本向けには中国倉庫からの発送しか選択肢が無く、改めて商品ページを確認してみると中国倉庫の在庫が無くなっていました。あと一歩早ければ18000円で購入する事ができたのかも…
ひとまずTOMTOPからメールの返信は置いておき、実際に製造中止なのかFeiyu Techの公式サポートと、日本国内での販売代理店「Feiyu Tech Japan」に「販売店から『WG2』が製造中止になったと言われたけど本当?次世代型のウェアラブルジンバルは発売する予定はあるの?」といった内容の問い合わせを行います。
翌営業日にはFeiyu Techの公式サポートから返信が来ていました。
「うん、WG2は製造中止ですよ。次世代型のウェアラブルジンバルを発売するつもりだよ。けど、WG2はFeiyu Techの公式アリエクスプレスショップからも購入する事が出来ますのでご検討をー」※要点意訳です。
といった内容。どうやら製造中止は本当らしいですね。ちなみにFeiyu Tech Japnからの返信は今のところ全くありません…。
という事で、在庫が残っている他のショップで探してみることになりました。次世代機の発売を待つ事も考えましたが、性能アップによる価格の上昇、発売日などの情報が現状は分からないので、シーズンインまでに発売されない、もしくは値段と性能のバランスが購入するレベルに至らなかった事を考えると、現在のRider-Mと同様にプレミア価格で捜し回る羽目になる事も考えられますからね…
色々なサイトを探し回った結果、今回は海外通販サイトは使用せず、日本のAmazon.co.jpのマケプレ限定タイムセールにて27000円程で安売りしている『WG2』を発見しました。販売店情報、返品、返金ルールを確認した上で問題無さそうだったので注文しました。実は米Amazon.comにも在庫がありましたが、送料を含めるとマケプレのセール品とほとんど変わらない値段だったので今回はマケプレで注文となりました。
TOMTOPより1万円ほど高い値段となってしまいましたが、他の国内販売店から比較すると5千円ほど安くなっており、このあたりが妥協点かな、と。
マウント方法の検討
ジンバル購入で手ブレ問題についてはひとまず解消できる見込みが立ちました。ただし、ネックマウントはプラスチック製で直接ジンバルを接続するには流石に無理があります。
目指しているのは体に固定した撮影方法なので、かの有名なPeakDesignのPOVマウントをヒントにして取り付けるイメージで行くことにしました。
例のPOVマウントの使用イメージはマウントをザックなどの肩ベルトに固定し、GoPRO専用のクイックシューに直接GoPROを取り付けていますが、この組み合わせにジンバルを入れ込み、手ブレの少ない手ぶら撮影を目指していきます。
PeakdeginのPOVマウントは金額的に手が出ないので同じくAmazon.co.jpで以下のPOVマウントを購入してみました。中華製のコピー品と思わますが、とりあえず性能的には問題無さそうと判断。
外部マイクはクリップタイプ以外の製品を検討することに
外部マイクの購入を検討しているうちにクリップタイプのピンマイクは動きのある動画だと何かしらぶつかり、どのみち接触音を拾ってしまうのでは…と。
まぁ、外部マイクを旅行中に紛失しているので、どのみち購入はしなければいけないのですが、とりあえず別の方法が無いか探って見ることにしました。
接触を避けるにはやはりカメラ本体に直接接続されて固定できるマイクになるだろう、という事で以下の外部マイクを注文してみることにしました。
こちらは中国系通販サイトのGearBestからPaypal支払いで注文してみました。ちなみに『Firefly 8SE』本体についてもGearBestで注文していますが発送や届いた状態に特に問題は無く、無事使用できています。
まとめ
以上の製品を組み合わせる事でどんな形になるか、続きは以下の記事でどうぞ。
アクションカメラは気軽に撮影が出来てしまう分、保存した動画の保管が悩みのタネだったり…とりあえず現在は以下のような保存方法で運用しています。