2019年9月4日。日本経済新聞が世界の大手紙に先駆けてレギュラーアップデートではない、新型iPhoneに関してのリーク記事を発表。
内容は「新型iPhone廉価版」に関してのリーク記事。発表当初こそ飛ばし記事では?と囁かれたものの、Bloombergなども追随し、Apple製品のリーク情報筋としては有名なミンチー・クオ氏も同様に情報を提供し始めるなど、ほぼほぼ発売される道筋は固まってきたんじゃないかと、思っておりますが…
・Apple iPhone11 White 128GB SIM Free
現生をさまよう『iPhoneSE』教から解脱し、『iPhone11』へ鞍替えいたしました。
下の記事では「まだまだ長い付き合いになりそうです」とか「今年買い換えるか、来年買い換えるか検討している」とか書いていましたが。
ここにきて『iPhoneSE2』の噂が流れ始めたのに、何故『iPhone11』を購入するに至ったのかメモしておきます。
- iPhoneSEおじさんはiPad miniおじさんでもあったのです
- 『iPhone11』のハードウェア的な変化ポイントが刺さった
- iPhone SE2はイヤホンジャックとA13チップの夢をみるか?
- 円高はいいぞ、来年は高いぞ
- iPhone SEおじさんは大いに悩む年末
iPhoneSEおじさんはiPad miniおじさんでもあったのです
上の記事でも書いたように消費行動や一覧性が求められたり、マシンスペックを使う場合は『iPad mini』を使い、電話やライン、音楽や手軽な操作は『iPhoneSE』と使い分けて運用していました。
ある程度のApple信者だったり、iPadの便利さを知っている5%ぐらい(多く見積もり過ぎ?)の『iPhone SE』おじさんは同じような運用をしていると思うのですが、『iPad mini』を使っていれば『iPhone SE』では得られない「重量」と「画面の大きさ」を知っている訳で。
それでも家電屋や量販店でふと触って「ふーんこんなもんか」という感覚ではなく、自分の普段の日常。つまりは自宅で、電車の中で、職場で、外出先で。各場面を含めた画面の大きさや重量感を知っていること。これが、iPhone SE2を待たずにiPhone 11購入を決めたポイントでした。
ここでAppleの技術資料より『iPhone SE』『iPhone11』『iPad mini』の大きさと重量、画面サイズを比較。(厚みは割愛)
重量 | 縦×横 | 画面サイズ | |
---|---|---|---|
iPhone SE | 113g | 123.8×58.6mm | 4インチ |
iPhone 11 | 194 g | 150.9×75.7mm | 6.1インチ |
iPad mini 5th(Wi-Fi+Celler) | 308.2 g | 203.2×134.8 mm | 7.9インチ |
比較してみると『iPhone 11』の重量と画面サイズは『iPhone SE』と『iPad mini』のほぼほぼ中間なんですよね。大きさだけは『iPad mini』のベゼルが太いため、倍々の数値にはなりませんが、こと重量と画面サイズにおいては『iPhone SE』の約2倍が『iPad mini』となり、『iPhone SE』の約1.5倍が『iPhone 11』となるんですよね。
『iPhoneSE』と『iPad mini』の中間サイズの新型iPhone。これは今までのiPhoneシリーズでもそう変化のない出来事だったので、これだけが購入意欲になる訳ではないです。
ですが、iPhone SEしか持ち歩いていない人が新型iPhoneに乗り換えて感じる重さ、大きさに対するハードルを『iPad mini』が一気に下げてくれるには違いないかと。大を知って小を知る、と。
『iPhone11』のハードウェア的な変化ポイントが刺さった
iPhone XRやXSが購入理由に当たらなかった理由として「スペックを除けば私的に刺さる機能が無い」と言った事を話していました。
主観ですが、iPhone11シリーズでは「超広角レンズ」が搭載されたのがかなり大きい変化と感じたところ。
こればっかりはどれだけソフトウェアが更新されても対応ができないハードウェア部分であり、ここ最近のiPhoneに置いて分かりやすい進化したポイント。iPhoneXRやXSなどでもポートレードモードが搭載されましたが、こちらは活用できる範囲が割と限定的でした。
以前のiPhoneであれば超広角での撮影を行う場合、以下のようなレンズアタッチメントが必要でした。旅行やちょっと遠出するような場面では持ち歩くことも考えられますが、装着する手間や、画面の四隅がレンズの外周で隠れる現象、いわゆる「ケラれ」を気にする必要がありました。
かと言ってレンズ交換式のカメラを別個で用意するとなると、それだけで荷物になる。そして撮影データをiPhoneやPCに移動させる手間もかかる。アクションカメラという手もありますが、カメラ本体のサイズを除けば、かかる手間はあまり変わらないかと。
それでいて、動画撮影時の手ぶれ補正についても現行のGoPro最新機(GoPro8)を食ってかかるほどの性能。(激しいスポーツとかではiPhone11を使うのは難しいですが)
「インスタやってます〜」とか「写真系ツイッタラーです!」とかじゃなくても、ふとした撮影に迫力をちょっと足してくれる「超広角」というハードウェア的な変化ポイントは私的に刺さりました。
他にもiOS13より強化されたNFCタグの読み取り機能(ハードとしてはiPhoneXR・XS世代以上で対応)、理論上の通信速度はは1Gbps以上の「6CC CA」に対応したアンテナや将来的に期待が持てるWi-Fi6対応など、分かりやすいチップセットとか搭載メモリのスペックを除いても今回のiPhone11はグッとくるモノがありました。使うかどうかはわからないですけど…
iPhone SE2はイヤホンジャックとA13チップの夢をみるか?
iPhone 11で撮影iPhone SE2は各所からいろいろなリーク情報が出てきていますが、なんとなく一致していると思われる情報をなるべくフラットに列記してみます。(細かい数値はあまり当てにならないのでこちらも割愛)
・筐体は『iPhone8』ベース
・ホームボタン+TouchIDでFaceIDは未搭載
・背面シングルカメラ、フロントシングルカメラ
・イヤホンジャック搭載(?)
・iPhone 11シリーズと同じA13チップを搭載(?)
現時点では『iPhone SE2』と言われていますが、サイズとしては『iPhone 8』と同等、実質的には『iPhone 8S』でしょう。『iPhone SE2』の方が名前としてキャッチーだからそう言われているだけですね。
その中のリーク情報でも気になったのが太文字にした2点。
まず一つ目、『イヤホンジャック搭載』について。新型iPhoneSE2はベースとなる筐体として『iPhone 8』が噂されていますが、『iPhone 8』にはイヤホンジャックが搭載されていません。
iPhoneシリーズで最後のイヤホンジャック付きiPhoneとなったのは『iPhone SE』なのですが、『iPhone8』と似たデザインで最後にイヤホンジャック付きとなったiPhoneは2015年9月25日発売の『iPhone 6s』です。
となるとベースとなる筐体は『iPhone 8』ではなく、『iPhone6s』ではないのかな、と。実際に『iPhone6s』については現在でも生産が続けられており、2019年3月に前モデルの『iPhone 6』の生産停止が発表されてます。(上旬には正式に生産停止された模様)
来年に『iPhone6s』についても生産が停止され、生産ラインがそのまま 『iPhone SE2』用の生産ラインとして流用されるのであれば合点が付きます。
『iPhone 8』とのサイズも数ミリしか違いませんが、アンテナデザインなどが結構違うので、気になる人は気になるかも。Appleがデザインをいじる事や、そもそもリーク情報なのでイヤホンジャックが付かない可能性も少なからずありますが。
そして2つ目の気になった点『iPhone 11シリーズと同じA13チップを搭載』
『iPhone SE』は2016年3月発売ですが、前年の9月に発売された『iPhone 6s』に搭載されたA9チップを搭載して発売されました。
そうなると前年の9月に発売されたiPhoneに搭載されたチップセットを翌年の春シーズンに発売されるiPhoneに使用する流れも、ごく自然な事と思われますが、『iPhone 8』や『iPhone 6s』サイズの筐体にA13チップの性能を使い切るだけのハードウェアを搭載できるのか、またA13チップを実用的に使用できるほどのバッテリー容量を確保できるのか、と言った疑問が出てきます。
ハードウェアについてはリーク情報が出てきてもコロコロ変わるので考えない物としても、単眼カメラとなるだろう『iPhone SE2』のどこにA13チップの処理性能を割り当てるのだろうか…
ハードウェアについてはひとまず置いておき、4機種のバッテリー容量を比較するとこんな感じ
バッテリー容量 | |
---|---|
iPhone 6s | 1,715mAh |
iPhone SE | 1,624mAh |
iPhone 8 | 1,821mAh |
iPhone 11 | 3,110mAh |
『iPhone 6s』と『iPhone SE』 のバッテリー容量は後発の『iPhone SE』が本体サイズの都合で多少容量が少ないですが、ほぼ誤差に近い容量。
『iPhone11』シリーズの中でも最も容量の小さい無印であってもバッテリー容量は3000mAh超え。どう転んでもバッテリー容量が2/3を切るであろう筐体に同じA13チップを搭載するのはオーバースペックと思うのですがどうなんでしょ。
円高はいいぞ、来年は高いぞ
iPhone 11で撮影
最近のiPhoneと言えば発表されれば「高い」、「ノッチがダサい」と言ったネガキャンが多いのがネット上の意見。(今回に限ってはボトムズも?)
ですが今年のiPhoneについては「思ったよりは高くない」という意見もちらほら。
Proシリーズとかは10万以上スタートなので従来通り高額ではあるのですが、Proじゃないほうの『iPhone 11 64GB』で見てみると税別74800円。税込でギリギリ8万円を超えるぐらい。
去年発売された『iPhone XR 64GB』の売り出し価格が税抜84800円だった事を考えると最新型のiPhoneが1万円値下げされて発売となりました。しかも容量によっては1万1000円程の値下げとなるモデルも。(増税前の話ですが)
『iPhone 11 Pro』についても増税前の段階で前モデルの『iPhone XS』と比べて8000〜5000円程の値下げされ、今回のiPhone発売を機に、高止まりが一旦落ち着いた形に。
円高の影響や総務省の端末値引き制限が関連しているのかもしれませんが一人の消費者としてはありがたいことです。
そして来年秋に発売されるであろうメインストリームの新型iPhoneについては5G対応アンテナはもちろん、サイクル的にはもうそろそろ新デザインのiPhoneが発売されてもおかしくない時期となり、そうなってくると自ずと値上げがされるのでは無いかと思われる訳です。
また、『iPhone SE』についても中古買取に出すのが最後のチャンスだと思われます。現状、イオシスで『iPhoneSE 64GB SIM Free』モデル(使用品)の筆者が売却した際の最高買取価格は16000円でしたが、2019/11/9現在の最高買取価格は15000円に下落しています。ほぼほぼ底値に近い金額なので査定でのマイナス分を考えると1万円レベルでの買取は近いうちに終わりが見えてくる時期が差し迫っている気がします。
さらに、今回の購入に活用したのが12月初旬まで実施予定のJCBのApple Pay・Google Pay利用時のキャッシュバックキャンペーン。(掲載終了でリンクが切れました)
JCB発行のクレジットカードを登録したApple Pay又はGoogle Payを利用した5万円以内の決済については20%キャッシュバック(1万円)となるキャンペーン。Apple StoreはもちろんApple Payでの決済に対応しており、QUICPay加盟店の中にApple Storeも含まれているのでキャッシュバックはされる(はず)。
今回は中古買取とJCBのキャッシュバックを組み合わせて最大2万6000円引きで新型iPhoneを入手できることが分かったので、それも購入を踏み切る一つのステップとなりました。
『iPhone SE2』の予想売価として5万円を切る値段の噂もチラホラ出ていますが、税込で6万円前後と見込んだとしても『iPhone 11 64GBモデル』で中古買取、キャッシュバックを考慮すると実質購入金額は税込56280円と『iPhone SE2』の予想売価とほぼ変わらない水準で購入可能となり、『128GBモデル』でもあっても税込61780円と、近年のiPhoneの高さを考えると「安くは無いけど長く使う事を考えれば我慢できない金額では無い」と言ったレベルに落ち着いたのではないかな、と思います。
Apple Storeでの三大キャリア向け端末販売では早くも値下げ価格が発表されたので更なる安値購入が可能。
iPhone SEおじさんは大いに悩む年末
とまぁ、つらつらと書き綴って見ましたが、『iPhone SE』おじさんにとって今年のiPhoneの発売と毎度の事騙されてきた『iPhone SE2』のリーク情報に挟まれた非常に悩ましい年末になると思います。私も「iPhone SE2の噂だと思ったらiPhone 8じゃねーか、これ!」と叫んだうちの一人です。
今後、iPhone SE2が発売されたとして、その次の乗り換え先はどうなるんだろう…とも考えました。考えてもしょうがないんでしょうけど。
スペックのバランスとか、金額の話ばかりでしたが、ふと使い始めて買ってよかったなーと思ったのが自分が最初に購入したiPhoneであるiPhone 3Gを横に並べた時に、ふと「おもちゃっぽいiPhoneが帰ってきたんだな」と感じたところでした。やっぱりiPhoneは大人のおもちゃなんだろうなと。
色々ありましたが、いつも買うフィルムを買って、貼りました。付属のガイド枠がいい仕事してくれるのでいつも失敗しらず。