株式会社デジオンから販売されている「DiXiM Play」というテレビやBDレコーダ、NASに保存されたテレビ番組をスマホやタブレット、テレビ用メディアステックやPCで視聴できるアプリがあります。
このアプリを購入するにあたって色々調べてみたのですが、対応するOSが多いため、一部OSでは似たようなアプリが複数用意されていたり、OS毎に対応するライセンスがパッと見だと複雑で、公式が用意しているシリーズライセンス形態についての解説ページでも、購入するにあたり、1ページだけでは整理しきれていない情報があったのでまとめてみました。
「DiXiM Play」や類似アプリの機能については深堀せず、あくまでライセンスまわりに絞ってまとめています。(出来ることは一部を除きほぼ変わらないので)
2023年5月現在の情報となります。
※DIGA、J:COM、I-ODATA、BUFFALO等の接続先機器が限定されたアプリ、ライセンスの情報は含めていません。
- 対応OS・端末
- アプリと課金方法の組合せは3種類(姉妹アプリも含む)
- ライセンスの課金形態は2種類
- 公式ECサイトで販売しているライセンスは7種類
- iPadで使用する場合はECサイトで購入するライセンスに注意が必要
対応OS・端末
・iOS (iPhoneシリーズ)
・iPadOS (iPadシリーズ)
・MacOS (Appleシリコン搭載Macbookに限り対応。Mac miniなどディスプレイが無い機種は非対応)
・AndroidOS (スマホ・タブレット・Chromecast含む)
・AndroidTV
・Amazon Fire タブレット
・Amazon Fire TV スティック
・Windows (Intel製CPUのみ対応で、AMD製GPU、APUでは動作保証外)
※動作環境、接続先機器などの詳細は以下の公式サポートを確認してください。
左の「接続確認済み機器を確認」から該当版を選ぶと「接続確認済み機器の一覧」が確認でき、上部メニューの「動作環境」で対応OSバージョンや動作スペックなどが確認できます。
アプリと課金方法の組合せは3種類(姉妹アプリも含む)
・無料アプリ+公式ECサイト「DiXiM Store」でライセンス購入
・無料アカウント(DiXiM ID)を登録し、各ライセンスを一括管理可能
・利用するデバイス1台につき、1つのライセンス購入が必要(1つのライセンスで複数デバイスで同時視聴はできない)
・Andoroid、Andoroidテレビ版、Fire TV版、Fireタブレット版は共通ライセンスのため、別OSへの使用ライセンスの変更も可能(ライセンスの切り替えは月10回まで可能)
★視聴環境はデバイス1台だけ、同一OSで複数台を運用する事がなければこの方法でライセンスを購入するのが一番安い。もし、旅行先で使用する想定でも、据え置きデバイスから持ち出しデバイスにライセンスを移動させる使い方も可能(面倒ではあるが)
・無料アプリ+アプリ内課金でライセンス購入
・Google Play、Amazon Appstore、MacOS、iPadOSのApp Storeでは無料アプリをダウンロードしてお試し再生を行った後にアプリ内課金での購入が可能(IOS版のみ、アプリ内課金でのライセンス購入が不可となりライセンス購入は公式ECサイトを経由する必要がある。お試し再生は可能)
・公式ECサイト「DiXiM Store」での購入よりライセンス料が割高(ただし同一OSでの利用台数によってはこちらの方が得になる)
・iPadに関しては「iOS版」と「iPad・Mac版」の2種類の無料アプリをダウンロード可能で、できることは同じだがライセンス料が1170円ほどの差があるので公式ECサイトでライセンスを購入する際は注意が必要(詳しくは後述)
★視聴環境がiPhone以外で、複数台のデバイスで同時運用をする場合はこちらがお得
・(iOS限定)有料アプリを購入する
・iOSでは同等機能を有した「DiXiM Digital TV」という1500円の有料アプリが発売されており、宅外視聴機能はアプリ内課金(480円)で購入可能(合計で1980円。公式ECサイトでは1台のライセンス料金が1650円で割高だが、複数端末で利用できる)
・無料アプリのような再生環境の事前確認が行えない点はデメリット(アプリ説明に「DiXiM Play」のお試し機能をご利用くださいとの説明あり。無いとは思うが特定環境で正常動作しなかった場合の取り返しがつかない)
・イメージ画像を見る限り、インターフェースは「DiXiM Play」アプリと同一かと思われるが、KDDI社のセットアップボックス(C02AS4等)、およびNTTぷらら社のセットトップボックス(ST-4100/ST-3200/AM900等)とのリモートアクセスは「DiXiM Play」のみ対応しており、「DiXiM Digital TV」は対応していないとの記載が「DiXiM Play」のアプリ説明にのみ記載がある。
いずれにしても動作環境、接続先機器の対応状況は公式サイトの該当アプリのサポートページを確認するのが良い。(この特定のアプリのサポートページがアプリごとにいくつもあり紛らわしいのだが…)⇒対応機器 | DiXiM Digital TV for iOS
・アップデートも継続されているのでこのアプリだけサポートが無くなる、ということは無さそう。
・同名のandoroid版、Amazon版、MacOS版、Windows版アプリは見当たらず。
★視聴環境がiPhoneもしくはiPadで、複数台のデバイスで同時運用をする場合はこちらがお得(「DiXiM Digital TV」未対応の接続機器以外への接続を想定している場合に限る)
何か事情があるのかもしれないが、似たような名前かつほぼ同等の機能を有しているのに購入方式や価格が異なるのは紛らわしい…視聴環境によってはお得になる選択肢には違いないが…
共通事項
ゴールデンウィークやホリデーシーズン(12月前半)などにライセンス等の半額セールがあるのでお得に購入可能(アプリも半額になっているかどうかは未確認)
ライセンスの課金形態は2種類
・月額課金購入(公式ECサイト「DiXiM Store」のみで購入可能)
・買い切り購入(各アプリストアにより価格が異なる。後述のiOS「DiXiM Digital TV」アプリのみ一部機能をアプリ内課金で対応)
公式ECサイトで販売しているライセンスは7種類
「DiXiM Play」アプリ用ライセンス(5種類)
・Android版
・Androidテレビ/Google TV版
・Amazon Fire TV版
・Amazon Fire タブレット版
※上記4種類のライセンスは、公式ECサイト「DiXiM Store」で購入した場合のみ、共通ライセンスとなりAndoroidとAmazon Fireの各デバイス間での月10回までの切り替えは可能(別デバイスでの同時使用は不可)
・iOS版
「DiXiM Play U」アプリ用ライセンス(2種類)
・Windows版
・Mac/iPad版
※その他、「バリューセット」としてライセンスの詰め合わせパックの用意がある。価格は4400円で3種類のセットが用意されており、単品購入と比べて3410~3370円安くなるが、セット内容に沿ってライセンスを使いきれる環境はあまり無いかも
iPadで使用する場合はECサイトで購入するライセンスに注意が必要
iPadに限り、無料でダウンロードできるアプリが2種類あり、公式ECサイトで購入が必要となるライセンスがアプリにより異なるので注意
・iOS(iPhone)とiPadOS対応の「DiXiM Play」アプリ
公式ECサイトで適合する買切りライセンスは「DiXiM Play iOS版」で料金は税込1650円
・iPadOSとMac(Appleシリコン搭載Macbook)対応の「DiXiM Play U」アプリ
公式ECサイトで適合する買切りライセンスは「DiXiM Play U Mac/iPad版 」で料金は税込2820円
上記アプリの違い
多少インターフェースが異なりますが、録画再生や持ち出し、テレビ放送視聴等の機能が異なるわけでは無いので、基本的にはiPadのみで利用する場合は値段も安い「DiXiM Play」アプリで「DiXiM Play iOS版」ライセンスを購入すれば良いと思います。(iOS版の方が再生操作ボタンが画面端に配置されており映像の邪魔になりにくい、各操作ボタンが大きめで選択しやすい、動画を再生したまま動画リストを表示できるので個人的には好み)
私はiPad mini(第5世代)のみで利用を考えており、ライセンス名に「iPad」の記載が含まれた「DiXiM Play U Mac/iPad版 」ライセンスを購入後に「DiXiM Play」アプリへライセンスの適用をしようとしたところ、必要となるライセンスが見つからないと表示されて適用できず。調べた結果、購入するべきライセンスが異なっていた事が分かりました。
半額セール中だったので金銭的な傷は浅かったですが、Appleシリコンが搭載されたMacの購入予定は無く、「DiXiM Play」用のライセンス名に「iOS版」と記載されているので、「iPadはiPadOSなのでこれは違うな」と判断してしまったのが悔やまれます…(iOS版の再生イメージ画像にはiPadがあったのでこちらを確認していれば良かった)
iPadでの視聴を想定している場合は、Appleシリコンが搭載されたMacでの使用予定が無いのに、割高な「DiXiM Play U Mac/iPad版」を購入しないようにすることと、利用するアプリが正しいのかよく確認することが必要です。
また、この記事では取り上げていないですが、DIGA、J:COM、I-ODATA、BUFFALO等の接続先機器を限定したアプリがアプリストアに混ざっているのも混乱の元になっているような気がします。(契約の関係で統合はできない事情とかがありそう…)