こんにちは。先日、新しいバイク用品を購入しました。
それが『Raleri プレミアムアンチフォグレンズ』という「調光」と「曇り止め」の2つの機能を兼ね備えたバイクヘルメット用レンズです。
バイカーは風や、暑さ、寒さなど色々なものと戦いながら走っているのですが、その敵の一つに『眩しい太陽光』があります。
遮光バイザーが装備されているシステムヘルメットなどであれば、バイザーをサッと下ろして太陽光の眩しさを低減することもできますが、デザインや重量、見た目の好みなどで、バイザーが無いヘルメットが多いです。
そんなバイザーの無いヘルメットでもレンズひとつで自動的に調光してくれるのがこの製品です。
私はロングツーリングにはSHOEIの『RYD』というフルフェイスヘルメットを利用しており、同じSHOEIの『X-Fourteen』や『Z-7』にも装着できる調光シールド『CWR-1 PINLOCK® フォトクロミックシールド』がSHOEI公式から発売されています。
ですが、SHOEIから発売されている調光機能無しの一般的なシールドと比べると中々のお値段がします。
安いものから順番に単色シールドが実売4000円前後。ミラーシールドで実売10000円前後。フォトクロミックシールドは実売18000円前後の値段設定。高機能、長寿命で間違いなくモノはいいのですがいきなり手を出すのはちょっと躊躇うレベルの価格設定です。
その中、全く同じ性能とは言えないまでも、同様の『太陽光にあたるとレンズの色調が変わり、太陽光をある程度防いでくれる』機能を持ったレンズで、実売価格が4500円前後と、SHOEI公式シールドと比べると”かなり安い”このレンズを購入して試してみました。
商品の詳細
商品パッケージ
私は楽天市場で購入しましたが、執筆時点ではAmazon(非マケプレ)、ヨドバシ.comでも取り扱っているみたいですね。
このシールドを探す際に、2018年頃にも同じような調光シールドが2りんかん限定で発売されていたという情報があったのですが、もしかしたら同じメーカーかもしれないです。ネットではメーカー取り寄せのショップも一部あるようですが、一般的なバイク用品店でもある程度は取扱があるので入手には困らないと思います。
中身は保護シール付きのシールド本体と、シールドの保護を兼ねたパッケージ兼取付説明書のみです。パッケージには日本語の記載はありませんでしたが、取付説明書には日本語の記載がありました。
サイズ展開と適合サイズ
Raleri プレミアムアンチフォグはシールドのサイズに合わせて3種類のサイズが用意されています。大きい順に「スタンダード」「スモール」「インテイク(アライなど)」になっています。各通販サイトや日本における輸入代理店の「RIDEZ」の製品写真にフィッティング用のシールド形状と最大縦横サイズのシートがありますので確認してみてください。
※調光機能が無い『曇り止め』機能のみの製品もありますので、購入時によく確認してください。
私は『RYD』に装着しているクリアシールド『CWR-1 シールド』での装着位置を確認してから「スタンダード」サイズを購入しました。結果、SHOEIのピンロックシールドより数mm程度小さいため、無加工で取り付けることができました。(加工するとガスケットで実現している曇り止め効果がなくなってしまうため、適合サイズを取り付ける必要がありそうです)
CWR-1 シールドにはピンロックレンズを装着するためのピンが2箇所ほどシールド内側に飛び出していますが、「スタンダード」サイズではピンに接触することなく取り付けることができました。(上の画像の左右両端にあるピンです)
購入される場合はご自身のシールドで取付可能なサイズを確認の上、自己責任で購入をお願いします。ジェットヘルメット等、シールドの曲率変化が激しいものは粘着が負けて剥がれてしまう可能性もあるというレビューも見かけましたので注意が必要かもしれません。
私が取り付けたシールドは以下のシールドです。ほとんどのヘルメット購入時に標準装備されているクリアシールドかと思います。
取付方法
取付方法は文章とイメージ図で確認できます。QRコードを読み取ると動画で装着方法が見れると書いてありますが飛ばされたURLには装着方法が記載された動画はありませんでした。ですが、動画が無くても日本語で詳細な取付方法が書かれているので問題なかったです。
取り付けている様子、変色の様子を動画で撮影しています。参考にしてください。
装着後の様子はこのような感じです。屋内で太陽光が当たらない状況でもシールドを貼った部分だけ少し赤みがかったような色味です。気温や湿度などの影響もあるのかと思います。
実際に太陽光に当ててみた
実際に装着して走行してみました。屋内の人工光では少し赤みがかったような色でしたが、太陽光に当たると青色が濃くなるような色調変化が起きました。
内側からの調光効果の様子
実際にシールド越しで太陽光を見てみると、太陽光をクリアシールド越し見た時と比べて、体感で40%程は減光しているので調光機能はしっかり効いています。
太陽光をクリアシールドで浴びると日陰部分の道路状況が確認が難しくなりますが、このレンズ越しであれば日陰部分の道路状況の確認もある程度可能でした。
色調変化する様子は、かなり注意深く見れば少し青っぽい色味になっているように感じれますが、色調変化が起こるタイミングは基本的に走行している最中です。風景が流れる様子や道路状況の変化に集中しているのがほとんどですので、違和感を感じるような事はなかったです。
日陰やトンネルに入っても暗いと感じる事はなかったです。着色状態からクリアに元に戻る時間はそれなりにゆっくりなのですが、調光機能が極端に強すぎないのがいいのかもしれないです。夜間の見えやすさもクリアシールドと変わらず、安心して走れました。
外側から見た調光時の様子
クリア状態から暗めの青い色味が強くなっていきます。SHOEIのフォトクロミックシールドの黒い色味とはまた違った変化です。
太陽光を直接浴び始めるとすぐ反応が始まり、30秒ほどで完全に色味の変化が止まるようです。この辺りは温度や湿度の関係もあるので季節によってはもっと早いと思います。(今回は東京の1月下旬の気温10度ほどの環境で検証)
一方で、屋外で日陰に入ってから青色から色味が薄まっていく変化は3分ほどかかり、変化が止まりました。微妙に青みが残るのは直接光ではなく、反射した紫外線などで反応しているかと思われます。屋外で検証した限り、完全な無色透明にはなりませんでしたが、走行中の様子を撮影した自撮り動画ではトンネル内で完全なクリアになっているように見えました。
調光機能がいつまで持つか
商品説明の画像などには以下のような記載があります。
Q9.調光効果はどれくらい持続しますか?
A9.調光は一時的なものです。メガネに採用されているような調光は変化が遅いですが、数年は持続します。Raleriの調光は安価でありながら、たったの数秒で変化する機能を開発することができました。その替わりにライフサイクルが1年未満と短いです。特に春から夏にかけて集中的に使用すると、それよりも短くなります。
使用しない時はクローゼットにヘルメットカバーを付けた状態で保管する予定ですが、執筆時期(1月下旬)から使用していくと、ちょうど春、夏にかけて使用していくことになるので、あくまで予想ですが秋〜冬頃には調光機能が失われるのでは無いかと思います。
まとめ
以上、『Raleri プレミアムアンチフォグレンズ』を購入して簡単なレビューでした。とりあえず、値段に対しての効果はかなり好印象です。
このレンズのもう一つの機能である『曇り止め』機能ですが、もともとSHOEIのピンロックシールドを装着しており、意識せずに使用することができているため、こちらもしっかりと効果が出ていると思います。SHOEIのヘルメットを利用していて「曇り止め」機能のみが欲しい場合は、Raleriの曇り止め機能のみのレンズを購入するより、SHOEI公式のピンロックシールドの方が値段もそこまで変わらないので良いと思います。
見た目にはSHOEIのフォロクロミックシールドのようなシールド全体が変色するのではなく、レンズを装着した一部分のみが変色することに対する違和感が出るかと思いましたが、走行中の様子を自撮りした動画を見た感じは、あまり違和感はありませんでした。
そもそも、ヘルメットのシールド周辺が黒い外装パーツで囲われているので、レンズ部分のみが変色してもそれ以外の箇所は元から黒い外装パーツによって黒色が透けている状態のため、自然な見た目になるのかと思います。
シールドを開けた状態ではレンズ部分のみが青色になるのでそれなりに目立ちますが、悪目立ちするような感じでは無いので、個人的には悪くないと思っています。
このような効果に期限が付いている製品は使用開始後の製品寿命も重要な要素なので、走行回数と効果の移り変わりも記録していこうと思います。